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亀甲石産地


 上野村の堂所、明ケ沢付近の山中地溝帯の岩中に含まれている泥灰岩を亀甲石といい、形のよいものは盆石として珍重されている。長野県、埼玉県の山中地溝帯からも産出するが堂所、明ケ沢の場合は産出状態が観察できるということで国指定の天然記念物になっている。
 亀甲石の主な岩質は泥灰岩で、簡単に言えば泥の混じった石灰岩と言うことで亀の甲の化石ではない。この石が生成されたのは、まわりの岩石から観て、中世代白亜紀(約1億年前)と考えられ、大きさは数cmから数十cmである。中世代白亜紀と言うと太平洋の水は現在よりも日本の内陸部まで達しており、中里村の叶山・上野村の野栗山付近が海岸であったと推定される。この海は遠浅で波も静かにヒタヒタと陸地に寄せていた。海中にはアンモナイトや矢石(古いイカ)、貝類が多く生息しており、海底にはこれらの動物の死骸が泥の中に埋もれていた。遠浅の海は時には干上がり、暑い太陽によってブヨブヨした泥の上に多くのヒビ割れを作った。また、腐敗した動物は二酸化炭素を発生し、ここに石灰質を含んだ水が浸入して、炭酸石灰、即ち石灰岩ができたのである。この石灰岩に粘土質が混じって泥灰岩となり前のヒビ割れと共にその後の地殻の変動によって堅く固まり、収縮してその表面に割れ目を生じ、割れ目に鉄分を含んだ水が浸入して現在見られるような亀甲石ができあがったのである。亀甲石は平球形や楕円形をしており、形のよいものは亀甲石の名のとおり亀の甲そっくりである。上野村では小八(こわき)沢、野栗山、新羽(にっぱ)沢からも産出されている。

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